≪割稽古≫
お辞儀の仕方、ふすまの開け方・閉め方


マッチ

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茶道歴:7~8年。
高校で茶道部に入り、その後茶道教室に通う。
茶道教室に入って4~5年経ったところ。
現在、許状は「大円之草」まで取得。
お茶名の取得を目指して奮闘中。

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はじめに。

今回は、お辞儀の仕方、ふすまの開け方・閉め方を紹介いたします。

茶道を新たに始める方に向けて、茶道教室では割稽古わりげいこと呼ばれるお稽古から入ります。
割稽古とは、茶道辞典において以下のように記されています。

点前作法てまえさほうの最も基本となる諸動作を部分的に稽古することをいう。
初心者が点前の稽古に入る前などに行なう。帛紗ふくささばきや茶巾ちゃきん茶筅ちゃせんの扱いなど。

今回紹介する作法も、割稽古の一つです。
また、この作法はお点前をする亭主だけでなく、客としてお茶席に招かれたときにも必要となります。
一つひとつ詳しく解説していきます。
 
この記事でわかること
 お辞儀の仕方、ふすまの開け方・閉め方の作法
 

お辞儀の仕方

茶道では、お辞儀をする場面が多く出てきます。
亭主ていしゅとしてお点前をする前や後の挨拶、お客さんとしてお茶を頂く前の挨拶など、
古来からの礼儀作法が茶道に組み込まれているのです。

茶道におけるお辞儀は、しんぎょうそうの3種類があります。
これは、現代におけるビジネスマナーなどで学ぶ、
状況によって使い分けるお辞儀の角度と考え方は同じです。

しん」、「ぎょう」、「そう」という言葉は、お辞儀だけでなく様々な場面で出てきます。
 詳しくはこちらの記事をご参照ください(準備中)。

ではさっそく、種類ごとのお辞儀について紹介いたします。

「真(しん)」のお辞儀

お辞儀の仕方

  1. 正座をした状態で、両手をハの字にして膝前に下ろします。
    ※このとき、自然と上半身が下にさがりますが、背筋を伸ばしたままです。
  2. 掌全体を畳につけてお辞儀をします。
    大体、胸と膝との間がこぶし一つ分開くぐらいまで下げます。
    ※このときも、頭だけを下げると背中が曲がってしまうので、
    背筋を伸ばしたまま、上半身全体でお辞儀をしましょう。

使用する場面

  • 亭主とお客さんが全員で礼をするとき(=主客総礼しゅきゃくそうれい
  • お客さんがお茶を頂くとき

「行(ぎょう)」のお辞儀

お辞儀の仕方

  1. 正座をした状態で、両手をハの字にして膝前に下ろします。
    ※このとき、自然と上半身が下にさがりますが、背筋は伸ばしたままです。
  2. 手先(指の第二関節)を畳につけてお辞儀をします。
    大体、胸と膝との間がこぶし一つ分開くぐらいまで下げます。
    ※このときも、頭だけを下げると背中が曲がってしまうので、
    背筋は伸ばしたまま、上半身全体でお辞儀をしましょう。

使用する場面

  • 相客の軽い挨拶のとき

「草(そう)」のお辞儀

お辞儀の仕方

  1. 正座をした状態で、両手をハの字にして膝前に下ろします。
    ※このとき、自然と上半身が下にさがりますが、背筋は伸ばしたままです。
  2. 指先を畳につけてお辞儀をします。
    大体、胸と膝との間がこぶし一つ分開くぐらいまで下げます。
    ※このときも、頭だけを下げると背中が曲がってしまうので、
    背筋は伸ばしたまま、上半身全体でお辞儀をしましょう。

使用する場面

  • お道具の拝見を請うとき
  • お道具の拝見の挨拶をするとき など

お辞儀についておさらい

しん
ぎょうそうのお辞儀の仕方は、
それぞれ、どこまで畳に手をつけるかによって異なります。

 しん掌全体を畳につける
  ぎょう手先(第二関節)を畳につける
  そう指先を畳につける


ふすまの開け方・閉め方

ふすまの開閉には、ちょっとした工夫次第で、綺麗に見えます。

ではさっそく、具体的な作法を見ていきましょう。

ふすまの開け方

  1. 手がかりを近い方の手で持って、ふすまの半分だけ開ける
    ※ふすまの縁を持つ位置は、着物の袖が畳につくかつかないかくらいの高さ。
    ※お客さんとしてお茶室に入るときには、あらかじめ亭主が手がかりを開けてくれています。
     手がかりを開けておくことは、亭主側のお茶室の準備が整い、
     お客さんに“どうぞお茶室にお入りください”という目印になっています。
  2. 反対の手で、先ほどと同じふすまの位置を持ち、ふすまを全て開ける
    ※ふすまを閉めるときのために、ふすまの縁だけ閉め切らずに残しておきます。

ふすまの閉め方

  1. ふすまの縁を近い方の手で持って、ふすまの半分だけ閉める
    ※ふすまの縁を持つ位置は、着物の袖が畳につくかつかないかくらいの高さ。
  2. 反対の手で、先ほどと同じふすまの位置を持ち、5㎝ほどの隙間を残して閉める
  3. 2.と同じ手で引き手を指先で添えて、ふすまを全て閉め切る


おわりに。

今回は、お辞儀の仕方、ふすまの開け方・閉め方を紹介しました。

次回は、お客さんとしてのお菓子の頂き方を紹介いたします。

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