はじめに。茶道の何が良いの?面白いの?
皆さんは茶道にどんなイメージを持っていますか?
私の周囲からの意見は、
美味しい和菓子も食べられるし、優雅で良いね~!
抹茶って苦くない?正座しんどくない?
と言われるかの両極端に分かれます。
かく言う私も、茶道を始めたのは高校の部活動からですが、茶道部を選んだきっかけは、単純に和菓子が食べたいという気持ちのみでした。
そんな私が当時、和菓子と聞いて思い浮かぶのは、御座候(いわゆる回転焼)くらいでした。
洋菓子は贈り物やお祝い事で普段から食べる機会が多いですが、和菓子はあまり頂いた経験もないし、あえて自分で買って食べることもありませんでした。
なので、茶道部に入ったら色んな和菓子が食べられるかも!と食べ物に目がくらみ、入部したのです。
少し話が脱線しましたが、私のように多くの人が、いったい茶道では何をするのか、どんなところに良さや面白さがあるのか、知らないのではないでしょうか。
私もまだまだ未熟で、茶道のすべてを知っているわけではないですが、私の経験から、茶道の良さや面白さを伝えられたら良いなと思います。
茶道の良さとは。
思いやりの気持ちが持てる
お茶を飲むだけなのに思いやりなんて関係あるの?
それが実は、茶道は思ったよりも奥深いんです!
茶道と聞いて思い浮かぶのは、大抵お茶を飲む場面ですよね。
でも、ただお茶を飲むだけではありません。
お茶を飲むまでには、いろいろな方法や手順があります。
例えば、緑茶や紅茶、コーヒーなどによっても、豆を焙煎したり、お茶を蒸らしたり、使用するお道具もそれぞれ違いますよね。
それと同じで、茶道にもいろんな流派や種類があります。
季節によって趣向を変えたり、お茶を差し上げる(献茶と言います)相手によって使用するお道具を変えたり、多くの作法やお点前があるのです。
茶道では、そのような様々な献茶の作法やお点前を学びます。
その作法やお点前に共通しているのは、どれも相手への思いやりが溢れているということです。
例えば、お茶を頂くときはお茶碗を二度回してから飲みます。
これは、出されたお茶碗の正面にメインとなる絵柄があり、その絵柄を傷つけないため、またそのお茶碗に対して敬意を示すためです。
茶道では、お茶を点てる側(亭主と言います)はもちろん、お茶を頂く側(客)でも相手を思いやる作法を学ぶことができます。
私は、日常で忘れがちな、人への思いやりの気持ちを持つことの大切さを再確認できることが、茶道の良さの一つだと思っています。
気遣いのできる人間になれるのは、社会で生きていく上で大事なことだね!
私は茶道を始めてから、
よく気が利くねと言われることが増えました。
相手を思いやることで、
いろいろと気遣いできるようになったと思います。
茶道をすることのメリット5つ
では、茶道をすることでどんなメリットがあるのでしょうか?
私の考えるメリットは次の5つです。
それでは詳しく見ていきましょう~!
メリット1:美味しいお抹茶・和菓子を頂くことができる。
まずは、茶道に興味を持つ皆さんが好きであろうお抹茶と和菓子を頂くことができます!
茶道教室などのお抹茶が美味しい理由
お茶は、家で自分でお茶を点てて飲むのも良いですが、茶道教室などに行ってお茶を頂くと、いつもより一層美味しく感じられます。
でも、家で適当に点てたお茶と何が違うの?
私も家でお茶を点てて飲むこともあるけど、
やっぱりなんか違うんだよね~
家で点てたお茶より美味しい理由は以下の4つだと私は考えます。
美味しい理由① ベテランの方が上手にお茶を点ててくれる。
最初のうちは、自分で点てるとどうしても上手く泡立たなかったり、お茶やお湯の加減が難しかったりします。でも、茶道教室などに行くと、上手に点ててくれたお茶を頂くことができます。
美味しい理由② 釜の湯で点てたお茶を頂くことができる。
家でお茶を点てるときには、ポットや湯沸かし器のお湯を使う方がほとんどではないでしょうか。しかし、茶道教室などでは、釜で沸かしたお湯を使ってお茶を点てることができます。
お湯に釜から溶け出す鉄分が合わさって、家で飲むお茶とはひと味違う美味しいお茶を頂くことができます。
美味しい理由③ そもそも使用するお抹茶の種類・格が違う。
茶道教室などで使用されるお抹茶は、お稽古用のお抹茶を使用する場合もあれば、お茶席で出されるような格の高いお抹茶を使用する場合もあります。
お抹茶は、様々なお茶屋さんによって作られており、お茶屋さんの中でも複数の種類や格の違いがあります。それぞれ味が全く異なるので、初心者向けの茶道教室では薄めのお抹茶が使用されたり、格式高いお茶席では奥行き深いお抹茶が使用されたりと、対象者や用途によって使い分けられます。
やはり人によって味の好みが分かれるので、茶道教室などに行かれた際は、どこのどんなお抹茶を使用されているか確認されると良いです。
美味しい理由④ いつもと違った環境でお茶を頂くことができる。
最近では和室離れが進んでいますが、多くの茶道教室では、畳のお部屋や本格的なお茶室などで茶道をすることができます。
いつもの日常とは違った空間の中で頂くお茶や和菓子は、雰囲気もあいまってより一層美味しく感じます。
たしかに自分で作った料理より、
お店で出された料理の方がより美味しく感じるね!
茶道教室などで美味しい和菓子を頂くことによるメリット
茶道教室などに行くと、普段では味わえない和菓子を頂くことができます。
和菓子を頂くメリット① 様々な和菓子の種類について知ることができる。
茶道をたしなむ人は、お抹茶に合う和菓子をよく知っておられます。
そのため、茶道教室などでは、様々な季節ごとの銘菓、珍しい和菓子が出てきます。
様々な和菓子を頂くことで、和菓子の種類や地方の有名な和菓子屋さんについて知ることができます。
茶道ではどんな和菓子が食べられるの?
茶道の和菓子は、干菓子と主菓子に分かれます。
それぞれこんな感じの和菓子が出されます。
出されるお菓子は和菓子に限らず、
洋菓子の場合もあります。
基本的には抹茶に合えば何でもOKなので、
お客さんの好みや季節などに合わせて選ばれます。
和菓子を頂くメリット② 人とは違った和菓子を贈ることができる。
上記でもお話ししましたが、茶道では様々な和菓子の種類について知ることできます。
このため、贈り物やちょっとしたプレゼントを選ぶ際に、相手の方の年代や好み、出身地などを踏まえて、ありきたりなものではなく、少し人とは違った和菓子を選ぶことができるでしょう。
和菓子を頂くメリット③ 和菓子の盛り付け方を学ぶことができる。
盛り付けってセンスが必要ですよね。盛り付け次第で、美味しく見えるかどうかも変わってきます。
茶道では、一つの種類の和菓子を客の人数分だけ盛り付けることもあれば、複数の種類の和菓子を一つの菓子箱や菓子鉢に盛り付けることもあります。
その際に、どの種類の和菓子を組み合わせるのか、またどこにどうやって盛り付けるのか、和菓子を出されたときに観察してみましょう。
茶道における和菓子の盛り付け方を学べば、お家や仕事での来客対応などにきっと役立てられるはずです!
メリット2:お抹茶を飲むことで健康になれる!
お茶には様々な効能があり、お茶を飲むことで便秘予防や太りにくい身体を作ることができます。
詳しくは別記事に書いてありますが、効能をまとめたものを抜粋します!
抹茶ってすごく身体に良いんだね!
私も抹茶を飲むと便通が良くなります!
メリット3:精神が落ち着く。
茶道教室などに行くと、日常生活とは切り離された空間を体験することができます。
場所によってどんな教室かは様々ですが、畳の間があったり、本格的なお茶室があったり。いずれにしても、日常とは違った空間です。
日々のストレスや悩み事から解放され、お茶のことだけを考えてお点前をすることができます。
ぜひ茶道を始めて、一時でも心を落ち着けられる時間を設けましょう。
なにか没頭できる趣味は良いですよね!
メリット4:日本の伝統文化に触れ、学ぶことができる。
現代社会において、日本の伝統文化に触れることってなかなかないですよね。
茶道では、四季折々のお点前や和菓子を楽しむことができます。
昔の気候や生活から生まれた工夫や知恵に基づいて、茶道は発展していきました。
それは、実際に茶道の作法や使用されるお道具に表れています。
茶道を学ぶことで、昔の日本人の思考や生活を知ることもできるのです。
昔の人は、今のような便利な生活を送っていません。
”ない”なら”ない”なりに、
茶道を楽しむ工夫をされてきました。
メリット5:予習・復習をすることで記憶力が向上する。
茶道では、お点前のことだけでなく、上記の和菓子についての知識や茶道の歴史についても学ぶことができます。
茶道教室によって学べる内容は様々ですが、茶道はすごく奥深いため、必ず日々の研鑽が必要です。
お稽古の予習・復習を繰り返していくことで、茶道の知識が深まるだけでなく、記憶力の向上にも繋がります。
茶道は覚えることがたくさん。
それだけ奥深いということですね!
最後に。まとめ。
今回は、茶道の良さについて紹介しました。
これだけ説明しても、まずは茶道教室などに体験に行ってみて実際にお茶を頂いたり、自分で点ててみたりしてみるのが一番です。
少しでも茶道に興味を持った方は、ぜひお稽古に通って一緒に茶道を極めましょう!
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